印象派を代表する画家クロード・モネが、画業の集大成となる「睡蓮」大装飾画の制作に着手してから約100年。ひたすらに風景を見つめ、描き続けたモネの作品は、今日にいたるまで私たちを魅了してやみません。躍動する線。響きあう色。ゆらめく光や大気の一瞬をとらえる眼差し。風景にもぐり込んでいくようなクローズアップによって、描かれたイメージが、逆に画面を超えてどこまでも続いていくかに思わせる《睡蓮》の広がり――こうしたモネの絵画の特質・独創性は、現代の作家たちにも、さまざまなかたちで引き継がれています。本展では、モネの初期から晩年までの絵画25点と、後世代の26作家による絵画・版画・写真・映像66点を一堂に展覧し、両者の時代を超えた結びつきを浮き彫りにします。そして、「印象派の巨匠」という肩書にとどまらず、いまもなお生き続けるモネの芸術のゆたかな魅力に迫ります。なぜ、モネの絵画に魅せられるのか――。本展を通じて、皆さまがそれぞれの「好き」の理由を見つけてくださることを願っています。(「
モネ それからの100年」展覧会について より) MONET LEGACY 2018/7/14-9/24 横浜美術館にて

ぜひ行ってみたいと思っていた、パリ郊外ノルマンディー地方の入り口にあるジベルニーにあるモネの家と美しい庭園を、以前、訪れたことがあります。パリから約80キロ、バスで約1時間15分ほどでした。「睡蓮」に描かれた池や日本風の庭園、花々の美しい庭、そしてモネが暮らしたピンク色のアトリエ兼住まい。とても素敵でした。

(Photo: Claude Monet - GIVERNY)